前回は原作者である東本俊哉さんについて調べてみましたが、ヒントになりそうなものはありませんでしたね。
てっきりミステリー作家なのかな?と思ったんですが、爆笑漫画やコメディの作品が多い印象を受けました。
ヒントになるものといえば、ツイッターの更新くらいですかね。
原作者の東本俊哉さんは定期的にツイッターを更新されているようなので、チェックしているとヒントが隠されているかもしれません。
さて今回は、タイトル「テセウスの船」の意味について調べてみました。
実はギリシャ神話が元になっている「パラドックス」だと知っていましたか?
前回を読んでいない人は、こちらから。
『テセウスの船』タイトルの意味は?
初めてドラマを見たときに、気になったのがタイトルの意味。
『テセウスの船』って、どこかで聞いたことがあるような気がしませんか?
そう、テセウスの船はギリシャ神話が元になっているんです。
テセウスの船は、ギリシャ神話を元にしたパラドックスの1つ。
ギリシャ神話に登場する英雄「テセウス」から来ているんですね。
何となく聞いたことがあったのは、コレか!と納得したのと同時に、パラドックスって何?という疑問が・・・。
パラドックスとは?
パラドックスとは、逆説を意味するようです。
ウィキペディアの説明によると、
パラドックスとは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
と書かれています。
つまり、正しそうな前提を並べて妥当な推論をしていくと、結果的に受け入れがたい結論が出てしまうと言う事ですね。
ギリシャ神話の『テセウスの船』はどんな話?
ギリシャ神話のテセウスの船はこんなお話です。
ギリシャの首都アテネを作ったのが英雄テセウス。
テセウスはクレタ島に住む怪物を退治するために、船で旅をします。
危険な旅を終えて見事に帰ってきたテセウス。
人を苦しめていた怪物を倒し、危険な怪物退治から見事に帰還したテセウスの船を称えて、町の人々は船を修復し保存することにします。
傷ついた部品を新しいものに取り替え、長く大切に保管されたテセウスの船。
最終的に、すべての部品が新しいものに交換された時、ここで疑問が。
この船は「テセウスの船」と言えるのだろうか?
部品を取り替えて綺麗になった船。
この船は、テセウスと共に怪物退治から帰還した偉大なる船だと言えるのでしょうか。
この疑問にたどり着いたときに、
「部品が全部違うんだもの。もうこの船はテセウスの船とは言えないよ」
と考える人と、
「部品は新しくなっても船の形はそのまま。これはテセウスの船だよ」
と考える人が出てきますよね。
ある哲学者はこんな考え方も・・・
また、ある哲学者はこのような疑問を投げかけています。
「元々のテセウスの船から取り出した全ての部品を使って新しい船を造ったら、どちらがテセウスの船だと言えるのか?」
うーん・・・難しい。
どちらで考えるかによって、結果が真逆になりますよね。
今回のドラマ『テセウスの船』は、家族のために過去を変えたいと願う主人公の物語。
結末はわかりませんが、過去の家族を変えてしまったら、本当の家族と言えるのだろうか?
ということでしょうか。
続きが気になります!