ラウイはベンケイソウ科のエケベリア属です。
丸い葉に白い粉をまとっているのが特徴で、春には花茎を伸ばし綺麗な花を咲かせます。
また秋にはほんのりと紅葉した姿を見せてくれるエケベリア。
実はラウイは、1974年にメキシコの南に位置するオアハカ州で発見された多肉植物。
発見した人物の名前である「アルフレッド・ラウ」から名付けられたと言われています。
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ラウイまとめ
属名 | エケベリア |
別名 | ラウイー・雪花(ユキバナ)・雪蓮(セツレン) |
原産地 | メキシコ |
成長時期 | 夏 |
成長速度 | 普通 |
容姿の変化 | 1年を通して少ない |
開花時期 | 春 |
花 | 花茎を伸ばしてオレンジの花をつける |
増やし方 | 葉挿し・胴切り・実生 |
耐寒温度 | 〜マイナス5℃ |
耐暑温度 | 〜35℃ |
最大直径 | 〜30cm程度 |
似ているエケベリア | ラヴリンゼ |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
レア度 | ★★★☆☆ |
ラウイの別名
ラウイは別名「ラウイー」と呼ばれています。
和名では雪花と書いて、ユキバナやセッカと呼ばれます。
また雪連(セツレン)という名前で呼ぶ場合もあります。
ラウイの交配種
丸みを帯びた可愛らしい見た目から、数多くの交配種が存在しているラウイ。
ラウイの人気交配種がこちらです。
- ラウリンゼ
- 渚の夢
- 青い渚
- トプシーラウイ
ラウリンゼはラウイの交配種として人気がある品種です。
最近ではラウリンゼの交配種も数多く存在しています。
ラウイの原産地
ラウイの原産地はメキシコです。
真夏のような暑さのイメージがあるメキシコですが、実は地域によって10℃~40℃の気温差があります。
ラウイが生息しているのは高山なので、気温は5℃~25℃程度。
日本よりも降水量が少なく、乾燥しているという特徴があります。
ラウイの特徴
ラウイは丸い葉と、葉にまとった白い粉が特徴のエケベリアです。
エケベリアの中では珍しい夏型で、夏の暑さに強いという特徴があります。
ラウイの白い粉も、暑さから身を守るためだと言われていますね。
ラウイの白さはエケベリアの中でも上位に入り、交配種のラウリンゼと比べても白さが際立ちます。
ラウイの葉に触ってしまうと白い粉が取れてしまうため、ラウイを扱う時には葉に触らないように注意してください。
もし白い粉が取れてしまった場合、日光に良く当てることで1か月程度で元に戻ります。
ラウイの花
ラウイの開花時期は春~夏頃です。
葉と同様に白い花芽を伸ばし、花芽の先にはオレンジ色の花をつけます。
花芽にも白い粉をまとっていることから、上品で可愛らしい印象を与えてくれます。
ラウイの育て方
置き場所
ラウイは夏型のエケベリアなので、高温に強いという特徴があります。
日差しを好む品種であるため、日光が当たる場所に置いてあげてください。
他のエケベリア同様に、多湿や蒸れには弱い品種です。
風通しが良い場所に置くことを意識して育ててあげましょう。
また、夏に強い直射日光が当たると弱ってしまうことがあります。
夏の日差しが強い時期は、半日蔭に移動させるなどの対策をとりましょう。
屋外で育てる場合
ラウイを屋外で育てる場合には、日当たりの良い場所に置きましょう。
ラウイは夏型のエケベリアなので、屋外での生育が適している品種です。
そのため1年を通して良く日に当ててあげることが大切です。
ラウイは他のエケベリアと比べて直射日光にも強いという特徴がありますが、夏は遮光したり半日蔭に移動させてあげるのが理想です。
遮光していた場合は、急に日光に当てると葉焼けしてしまうので、徐々に日光に慣らしていってください。
ラウイはエケベリアの中でも耐寒性がある品種ですが、霜や寒風に当たると枯れてしまう場合もあります。
冬は霜や寒風に当たらない場所に置き、ビニールハウスで断水をするなどの対策を取ることで、マイナス5℃程度まで耐えることが出来るでしょう。
室内で育てる場合
ラウイを室内で育てる場合、屋外と同様に日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
ラウイは屋外での生育が向いているエケベリアのため、実は室内での生育には適しません。
室内でラウイを育てると、徒長してしまうことも多いでしょう。
ただし室内で育てられないわけではないので、室内で育てる場合にはよく日光を当て風通しの良い場所に置いてあげることが大切です。
また室内で育てる場合に気を付けたいのがエアコンや暖房です。
エアコンや暖房の風が直接ラウイに当たってしまうと、枯れる原因になるので注意しましょう。
水やり
乾燥を好むラウイは、少し乾燥気味に育てると良いでしょう。
通常多肉植物は土の表面が乾いたら水やりをしますが、ラウイの場合は土の表面が乾いてから1日~3日程おいて水やりをしてください。
また寒さが強くなる1月~2月は断水をすると良いでしょう。
反対に暑さが強くなる7月~8月も断水をおすすめします。
多湿や蒸れに弱いので、水やりの頻度にも気を付けてください。
断水すると葉にシワが出来ることがありますが、水を与えるとまた元に戻ります。
肥料・追肥
ラウイに肥料を与える場合には、牛糞堆肥を用土に混ぜる方法がおすすめです。
牛糞堆肥は肥料の中でも比較的効果が弱い種類なので、ラウイの根を痛めてしまうことが少ないです。
植え替え
ラウイは2年~3年おきに植え替えをしてあげると良いでしょう。
長く育てていると鉢が小さくなったり土が古くなるので、定期的な植え替えが理想的です。
ラウイを植え替える場合、植え替えに適している季節は春と秋です。
植え替え時はラウイの白い粉が取れないよう、葉に触らないように気を付けましょう。
葉に触ってしまった場合でも、1か月程度で白く戻るので心配はいりません。
増やし方
ラウイは他のエケベリア同様に、葉挿しや胴切り、実生で増やすことが出来ます。
実生は非常に時間がかかるため、葉挿しや胴切りが一般的な方法です。
葉挿しの場合
ラウイは葉挿しで増やすことが出来るエケベリアです。
葉挿しの成功率は低めだと言われていますが、増やせないわけではありません。
葉挿しをする時期として理想的なのが春や秋。
元気な葉を取り、トレイなどに並べて日蔭で管理します。
早ければ数日、遅いと1か月程度で根が出てくるので、根がでたら土に植え替えましょう。
またラウイを寒い地域で育てている場合には、秋の葉挿しはおすすめしません。
根が定着する前に冬を迎えると、枯れてしまう原因になります。
胴切りの場合
ラウイも他の多肉植物同様に胴切りで増やすことが出来ます。
胴切りとは、胴をカットして根付きの茎部分と、根が付いていない部分に分けることです。
胴切りは葉挿しよりも成長速度が速いため、数を増やしたい人にはおすすめの方法です。
ラウイを胴切りする場合、まずは以下のものを用意しましょう。
- タコ糸(ラウイなどのエケベリアの場合、カッターよりも葉を傷つけないタコ糸がおすすめです。)
- 苗を指しておく網やスタンドなど(他の物でも代用できます)
- 発根促進剤(なくても大丈夫です)
エケベリアを胴切りする場合、刃物を使うよりもタコ糸などで胴切りした方が他の葉を傷つけてしまう心配がありません。
また、網やスタンドは苗を指しておくために使いますが、自宅にあるもので代用可能です。
次に、ラウイの胴切りの手順をご紹介します。
- カットする部分を決めます。
- タコ糸を少し長めに切り、葉の隙間を通します。
- タコ糸を1周させ、ずれがないが確認します。
- さらに両側からタコ糸を半周させ、タコ糸の両端を一気に引っ張ります。
- 上部分と茎の部分に分かれたら、上部分を網などに挿し、根に発根剤を塗ります。
- 上部分は発根するまで半日蔭で管理し、発根後に土に植え付けます。
- 下部分は切り口が乾くまでは半日蔭で管理し、切り口が乾いた後はしっかりと日光が当たる風通しの良い場所で育てます。
胴切りのやり方についてはわかりやすい動画があるので、こちらを参考にしてみてください。
※胴切りをする時の注意点
上部分を乾燥させる時には、ラウイがまっすぐになるように置きましょう。
多肉植物は日の当たる方に伸びる修正があるため、横向きに置いてしまうと形が崩れてしまいます。
用土
ラウイを育てるのに適した羊土は、排水性が良いものです。
自分で土を配合する場合には、牛糞2・赤玉3・軽石3・鹿沼土1・燻炭1の割合で混ぜると良いでしょう。
また、土をそろえるのが難しい場合には、多肉植物用の土を使うと良いでしょう。
ラウイの病気
ラウイがかかりやすい病気がこちらです。
根腐れ
ラウイにかかわらず、多肉植物がかかりやすい病気として知られているのが根腐れです。
根腐れは、名前の通り根が腐ってしまう病気です。
土が湿った状態が続くと根腐れを起こしやすく、根腐れがおこると枯れてしまう場合があるので注意が必要です。
エケベリアは根腐れに弱く、根腐れになるとあっというまに枯れてしまいます。
なのでラウイの元気がない場合は、根腐れを疑ってみましょう。
根を見て根の色が黒くなっている場合は、根腐れを起こしている証拠です。
根腐れが見つかった場合には、腐っている根を取り除き、その後新しい土に植え替えましょう。
ラウイにつく虫
ラウイにつきやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。
害虫を放っておくと、枯れる原因になるので注意してください。
虫の対処法
ラウイに害虫がついてしまった場合の対処法をご紹介します。
アブラムシの場合
多肉植物につきやすい害虫とされているアブラムシは、繁殖する害虫です。
繁殖のスピードも速く、放っておくと大量のアブラムシに侵食される場合もあります。
アアブラムシに侵食されると株全体が枯れてしまうこともあるので、アブラムシを発見した場合は早急に駆除してください。
アブラムシは薬剤を使ったり、粘着テープなどで駆除することが出来ます。
カイガラムシの場合
葉と葉の間に発生しやすいとされているのが、カイガラムシです。
葉が重なりあっているラウイは、カイガラムシがついているのかわかりにくいため、日ごろからよく観察することが大切です。
ラウイにカイガラムシがついてしまった場合には、ピンセットなどで除去しましょう。
数が多い場合には薬剤を使う方法がおすすめです。
ラウイの口コミ
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